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高級住宅地と下町人情の二つの顔を持つ街

　大田区は田園調布や山王など日本を代表する高級住宅地でありながら、「下町ロケット」の世界に冠たる技術の町工場や「ALWAYS三丁目の夕日」のような昭和の温かい人情溢れるアーケード商店街などの人情下町の街というふたつの顔を持つ街。羽田空港という世界の玄関でありつつ「江戸前」でもあるというのが大田区らしいところです。

京浜東北線と京急線のある「21世紀の下町」エリア

　特徴的として、京浜東北線が縦に通っていて、「大森駅」と「蒲田駅」があります。
それと京急本線が海側に通っています。「大森海岸駅」から「六郷土手駅」までの7駅あり、これらの主要駅からは東京駅まで30分前後でいけて、家賃が8万円前後と安いという交通利便性が良いのが、まず大きな特徴です。

　このエリアは下町的な雰囲気が強くて、日本の製造業を支える町工場が多いとよく言われます。歩いてみると確かに、建物がギッシリと建っていて、「狭苦しい」と思えばそうとれます。ただNASAのロケット技術に欠かせない部品を作っている工場などもあり、下町だけど誇りを持って21世紀の最先端を行っている面もあるのです。そのお蔭かどうか、技術・教育レベルは高くて、日比谷高校などの有名進学校の合格者の公立中学での上位を大田区の中学が占めていたりします。

　その下町的な雰囲気の代表と言えるのが蒲田駅前のアーケード商店街です。アーケード商店街自身が古臭く見られるのですが、その活気は逆に「温かい懐かしさ」が感じられて、映画の「ALWAYS 三丁目の夕日」のような日本人の心が揺り動かされるようです。さらに、京急線の各駅にも商店街があり、小さな名店が目白押しで、それぞれが個性を発揮しています。自分だけの「お気に入り」の店を探すのも楽しくなります。

　そしてなんといっても多摩川に面していて、東京湾に面した「川と海」のある街です。
多摩川の河口は最近はしじみが大量にとれるなどキレイな川となり、ここを犬を連れて散歩すると大きな空と悠々とした流れに心癒されます。それとサイクリング道が整備されていて本格的な自転車が多く走っています。その先にはサッカー場や野球場などあり小学生・中学生などが少年時代を精一杯生きていて夕日の似合う場所です。
　また「ふるさとの浜辺公園」などは東京湾でありながら白砂が海外の観光ビーチのような美しさでここが東京であることを忘れさせてくれます。

　また下町には欠かせないのはお祭りですが、六郷神社の例大祭はその熱気と歓声にあふれていて他の有名なお祭りに引きをとらない隠れた名祭です。そのほかにも奇祭といわれて東京都無形文化財の厳正寺の「水止舞」などもあります。
　このエリアは「大東京のふるさと」で「自転車とサッカーの青春の街」であり「下町ロケット」の街です。そして横に東急池上線と東急多摩川線が通っていて、西側には田園調布という日本で一番人気の街があり、その影響で「下町」と「瀟洒な街」が混在しているエリアです。

• 高級住宅地と下町人情の二つの顔を持つ街
• 山王から田園調布に至る高級住宅街