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住宅着工の2015年8月は前年同月比+8.8%。貸家が+17.7%と大きく増えたため。

投稿日:2015年9月30日

住宅着工の8月が国土交通省より発表されました。戸数は8万255戸で前年同月比+8.8%と6ケ月連続で増加となりました。貸家が前年同月比+17.7%と大きく増えたのが要因です。相続税対策での貸家建築や金融緩和による収益物件の建設があるためです。

業態別の内訳をみると

持家は前年同月比+4.1%で4ケ月連続での増加となりました。中部が前年同月比+9.4%と増えたのが要因で、静岡が+14.9%と伸びたためです。雇用情勢が良くて、土地が比較的に高くなっていなくて、超低金利の今のうちに新築住宅を建築しようという意欲が高いためです。

貸家は前年同月比+17.7%と3ケ月連続で前年2桁増加となっています。関東地方が前年同月比+31%と大きく増えています。相続税対策の貸家建築と金融緩和マネーや外国人投資マネーによる収益物件建築によるものです。ただ近畿圏が前年同月比▼7.7%とマイナスになっていて、東京一極集中という面が強いです。

同じことはマンションに言えて、全国では前年同月比+0%ですが、首都圏のみが+13.2%と伸びていて、近畿圏がマイナスで、その他地方もマイナスと東京・神奈川のみが建築されている状態です。北陸地方などはゼロ戸となっていて東京一極集中が激しいです。

分譲一戸建ては前年同月比+4.6%で16ケ月振りにプラスとなりました。こちらは東京・神奈川は土地高騰の影響で事業化が見送られていて、静岡から福岡までの東海道・山陽新幹線沿いの着工が増えています。特に静岡県・兵庫県・広島県が前年同月比2桁の伸びを示しています。雇用情勢が良くて、土地が比較的に高くなっていないエリアでの着工が増えているのです。

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