NEWS&TOPICS

新築一戸建て分譲の完成在庫は1万6000戸。消費増税前までに更に増えて駆込み需要の対象は3万2000戸。

投稿日:2013年10月28日

新築一戸建て分譲の現在販売中物件で完成しているものは首都圏で1万6459戸あります。これは契約して住宅ローン決済など済んで所有権の移転が終われば即引き渡しができるので、消費増税前入居ができる物件です。首都圏の新築一戸建て分譲の一ケ月の契約戸数がだいたい6000戸ですから2.5ケ月分の契約戸数に相当するものが完成在庫としてあることになります。

同じく、消費増税前に入居できる見込みなのが平成25年2月までに完成する物件でこちらも約1万6000戸です。合わせると3万2000戸の新築一戸建て分譲が消費増税前に入居できる物件として販売されています。

消費増税の駆け込み需要として9月末までが期限であるので通常需要の+15%くらいの契約がされましたが、消費増税前の商戦としては、これからこの3万2000戸が対象となってきます。

現在完成している1万6459戸の販売平均価格は3526万円になり、来年2月までに完成見込みの物件の販売平均価格の3616万円より▼90万円安くなっています。この完成物件の当初価格の平均は3664万円だったので、完成したために約100万円安くなったということです。新築一戸建て分譲が完成するとだいたい100万円くらいの値引きする場合が多いためです。

完成している中で一番販売戸数が多いのが、千葉県八千代市の「アットホームタウン・スマートヒルズ八千代中央」の総戸数174戸で2013年6月完成で販売中127戸になります。2380万円と安いのですが、東葉高速鉄道と人気の薄い路線であるこが響いて販売が長期化しています。

次に多いのは、「ウィザースガーデン・千葉ヨュータウン中央・コスモスの街」で2013年7月完成で107戸販売中になっています。こちらも北総鉄道と人気が薄い上に、千葉ニュータウン駅から徒歩18分と郊外駅としてはやや遠いことが販売長期化している要因です。

最大の値引きは杉並区永福の当初9350万円で売り出されたものが7980万円まで▼1370万円下げています。2013年4月に完成していて10月26日現在で販売広告されています。土地が128㎡ですので土地価格としては坪155万円くらいの価格なので比較的に安いと言えますが、7980万円という価格の絶対的な高さがあり、同価格帯の超高層マンションと比較すると魅力が薄いのかもしれません。

値引き率が大きいものというと、横須賀市浦郷町の9棟分譲が当初価格3150万円であったのが現在1980万円なので▼37%の値引きとなっています。ただ当初価格が少し高すぎたと言えるでしょう。相場感的には2500万円以下と言えるので1980万円なら安くなってきたといえます。ただ東南海地震の津波が予想されているので、その「不安」と「安さ」とをどちらをとるかになります。

人気の東京23区内で安い物件をみると、足立区花畑6丁目の14棟分譲が2290万円からになっていて安いです。つくばエクスプレスの六町駅からバス10分というのが販売長期化している理由です。また、建物が85㎡と小さいため使いずらい間取りとみられているのです。

そのほか東京23区で2980万円以下は40物件・91棟あります。足立区54棟、江戸川区14棟、葛飾区14棟と城東3区で82棟占めています。やはり地震被害予測の影響で地盤の弱さや液状化不安や津波不安によるものです。

それ以外の東京23区の2980万円以下は4棟で土地40㎡以下と小さいものです。やはり2980万以下とお買い得となると、郊外物件になります。埼玉県さいたま市緑区などなら、武蔵野線東川口駅徒歩20分以内で土地93㎡で建物91㎡と少し小さいですがお買い得と言えます。

また人気の神奈川県横浜市ならば、JR横須賀線・保土ヶ谷駅徒歩5分で2980万円があります。土地が50㎡と小さいのですが建物が85㎡ありますのでなんとか家族で使える大きさです。また人気の東急東横線なら東白楽駅徒歩15分で2880万円があります。こちらは土地が63㎡と小さいですが建物が97㎡ありますので十分な大きさになります。

このように完成在庫は様々なものがありますので、よくよく調べるとお買い得もあります。ただ、いずれにせよ良い物件を買いたいのなら、早くちゃんと調べて現地をみにいくべきでしょう。

トラックバックURL

ページの先頭へ