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消費者物価指数の10月が前年同月比で4ケ月連続で上昇したが、電気代と生鮮野菜の上昇によるもの。

投稿日:2013年10月26日

総務省より消費者物価指数の10月中旬の東京都区部が発表されましたが、前年同月比で+0.6%となり、前年同月比のプラスは7月以来4ケ月連続となり、消費支出の前年プラス基調が定着してきたと言えます。

平成25年1月以降では5月まで前年同月比でマイナスが続いていましたが、6月に前年同月比同じとなり、7月以降は前年同月プラスになり4ケ月連続でプラスとなっていて、消費支出の前年プラスは定着してきました。

その品目別で前年同月比+1.0%以上上昇したものををみると、

・生鮮食品 前年同月比+7.0% (うち生鮮野菜14.5%)

・電気代 前年同月比+6.1%  、ガス代 前年同月比+6.4%

とこの2品目のみとなっていて、生鮮野菜は天候の影響で、電気代・ガス代は原油の輸入代金の上昇によるもので、消費者に選択余地の無いある意味で強制的な物価上昇といえます。

収入の上昇を伴っていないので、どこかで節約しなければならないのですが、品目別で前年同月比マイナスとなっているものは

・住居費 前年同月比▼0.7%

・家具家事用品 前年同月比▼1.3% (内 家庭用耐久財▼3.7%)

・被服及び履物 前年同月比▼0.4%

・保健医療 前年同月比▼1.0%

・教養娯楽 前年同月比▼0.1%

と5分野が前年同月比マイナスとなっています。前年同月プラスが「食品」「光熱費」「教育」「交通・通信」の4分野ですので選択的消費のほとんどが前年マイナスとなっています。

ですのでデフレ脱却は近いとはいえ、「収入上昇の伴わない物価上昇」であるので「悪いデフレ脱却」と言えます。

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