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新築一戸建て分譲の超高額物件が減っている。

投稿日:2013年10月23日

新築一戸建て分譲の販売価格が上がっていますが、8000万円を超える新築一戸建てとしては超高額でハイエンドとなるの物件の数は減っています。10月20日現在での販売広告されたもので8000万円以上は首都圏でわずか74件・97戸と100戸以下となっています。どうしても8000万円を超えると都心超高層のハイタワーマンションが買えるために、眺望などでそちらに魅力を感じてしまうためです。またプラウドやファインコートなど「ブランド」商品の販売が無いためもあります。

新築一戸建てで10月20日現在で首都圏の販売広告されたもので8000万以上は74件・97戸で、販売戸数が2戸以上なのはわずか11件しかありません。

その中で一番販売戸数が多いのが、阪神電鉄・東急建設のハピアガーデン上北沢三丁目の総戸数6戸で販売中6戸です。価格は9880万円で世田谷区上北沢駅徒歩5分で土地が120㎡ついているのですから、この立地からするとある意味では安いといえます。新築一戸建て分譲としての総戸数6戸の現場というのは「心地良い」近所になり、人気ナンバーワンの世田谷区ですから、閑静な住宅としてはおすすめです。建築主が東急建設ですので、しっかりした会社であるということからすると現在販売中の新築一戸建て分譲の中で最高のものといえるかもしれません。

あと販売戸数6戸が世田谷区代沢で9680万円であります。こちらはメジャーブランドではないのですが、都内一等地の物件としてはブランドが無いほうが多いといえます。京王井の頭線の池ノ上駅徒歩5分で土地が80㎡で建物が107㎡です。土地が少し小さいのですが、建物が107㎡はまずまずです。ただ3階建てになるのでマンションと比較すると80㎡台のものと同じとなり、9680万円が格安とまではいかないところです。後は購入者の家族構成に合った使いやすさがマッチするかどうかによります。

そして4戸販売中は2件ありました。一件は恵比寿駅徒歩13分で土地78㎡・建物90㎡で8320万円ですから山手線最寄駅という絶好の立地ですが、土地・建物が少々小さいです。この立地にこだわり、一戸建てにこだわる人には良いですが、近隣のマンションと比較してしまうと眺望などで負けてしまいます。もう一件はJR中央線・西荻窪駅徒歩8分で土地120㎡・建物95㎡で8780万円です。中央線人気はあるのですが、高額物件としては駅ブランドがいまいちで、吉祥寺駅ではないのかという感じです。この両駅のブランド差はその距離よりもはるかに乖離します。吉祥寺といえば「住みたい街」ナンバーワンですので、西荻窪だと少し残念です。ただ吉祥寺駅徒歩5分圏で新築一戸建て分譲が無いので仕方ないかもしれません。

そして3戸販売中は文京区で東西線・早稲田駅徒歩10分で土地80㎡・建物146㎡で8980万円の物件です。人気の山手線内で、人気の文京区とは言え土地80㎡で8980万円は少々高い感じがします。ただ建物が146㎡と都内案件としては最大級ですので、家族が多くて都心に住みたい方にはこれしかないかもしれません。また近隣にはホテル椿山荘や江戸川公園や白玉神社などあり都内でも屈指の緑豊かな場所です。

最後に2戸の販売中がわずか6件です。これくらい小さな開発となると立地はバラエティに富んでいて、世田谷区駒沢や杉並区浜田山や品川区上大崎や横浜市青葉区に北鎌倉まであります。都内としては駒沢や上大崎は人気の立地といえますが、北鎌倉は面白いです。これは北鎌倉駅徒歩1分という絶好の立地で自然豊かで、文化の香りがする人気のエリアであまり出ることがない希少価値があります。東京駅までの通勤が50分かかりますが、それが苦ではない人は絶好の物件といえます。8300万円ですが、次に出るときは確実に1億円を超えてくると思えます。

ただ、このように8000万円以上の物件をみると、人気の土地がありません。田園調布や吉祥寺などトップブランドの立地の物件がありません。なぜなら土地が上昇しはじめているために、一戸建てでは容積率の問題でマンションより不利となるためです。そのために少し大型の土地はすべてマンション建設となってしまっています。世田谷品川でも低層マンションの建設が増えています。ですので、この先の新築一戸建ての人気立地の物件は減ってくるものと思えます。

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