投稿日:2013年10月1日
新築一戸建て分譲の8月の住宅着工戸数が1万1983戸で2006年12月以来の戸数となり、ミニ住宅バブル並みと多くなりました。
新築一戸建て分譲の住宅着工戸数の月別推移と12ケ月移動平均をグラフ化すると
2004年から2007年までは12ケ月移動平均で1万1500戸で推移しました。これは「ミニ住宅バブル」と呼ばれていて団塊ジュニアの人数の多い世代が30歳代に入り住宅一次取得世代に入ったので分譲住宅の需要が大きく増えたためです。
それがピークを過ぎた頃に「建築基準法改正ショック」で建築確認申請が1ケ月近くおりないという事態が起きて、着工が大きく減りました。そしてそれをきっかけに着工戸数は減少に入りました。ただ、これはファンダメンタルズとしては人口減少の影響です。
そしてその下降傾向がひと段落して1万戸前後に落ちついたかと思った時に「リーマンショック」がおきて大きく着工戸数が減りました。それが2009年末には12ケ月移動平均が8000戸を割るまで下がりました。
その底から2010年は一年かけて回復していき、年末には9000戸台を回復しました。
その回復途上で東日本大震災が起きましたが、12ケ月移動平均は緩やかに回復を続けて2011年年末には9700戸とリーマンショック前の水準に戻りました。
2012年は夏ごろは低迷しましたが年末にはアベノミクスにより景気回復したために、12ケ月移動平均は順調に回復して年末に1万戸を超えました。
それが消費増税駆け込み需要が加わり2013年に入り6月からは1万1000戸を超えて「ミニ住宅バブル」並とみとなり「アベノミクスバブル」となっています。
つまり新築一戸建て分譲は
山 : 1万1000戸超え 2007年7月まで
谷 : 9000戸割れ 2009年3月から2010年10月
山 : 1万500戸超え 2013年6月から
となり今年6月から6年振りに「山」局面に入りました。