投稿日:2013年9月30日
新設住宅着工統計の平成25年8月分を国土交通省が発表しました。
全体では8万4343戸で前年同月比+8.8%で年間季節調整は96万戸となり、消費増税駆け込み需要で3ケ月連続の8万戸超えと多かったです。
平成23年4月以降で8万戸超えは7ケ月で3つの局面だけでした。第一は平成23年7月・8月のエコポイント終了期限とフラット35Sの1%優遇の申請期限による8万戸超えです。第二は平成24年10月・11月の中層賃貸住宅の消費増税駆け込みによるものです。そした今回は消費増税駆け込みによるものです。このように8万戸超えはいずれも政策効果によるものといえます。そのため全て半年以内に反動減がありました。ですので今回も反動減が必ず半年以内にあります。
8月の業態別の内訳は
持家が3万1379戸で前年同月比+11.2%でした。昨年9月以来の12ケ月連続の前年同月比プラスとなり、特に6月以降は3ケ月連続で3万戸超えと多くなっています。
3万戸超えは平成23年7月・8月のエコポイント・フラットのダブル政策効果以来となります。そのために前年同月比は+11.2%と大きく増えていますが、平成23年度比では+1.1%とほぼ同じ戸数となりました。消費増税駆け込み需要のピークを迎えていると言えます。
貸家は2万9548戸で前年同月比+7.0%でした。6ケ月連続での前年同月比プラスとなりましたが、前年同月比二桁の伸びは切ってしまい、7月の3万1012戸からすると▼1464戸減り消費増税のピークが終わりつつあると言えます。
マンションは1万929戸で前年同月比+6.0%となり、4ケ月連続で前年プラスです。契約は好調ですが、職人不足による施工のキャパがあり、1万1000戸前後で今後も推移するものと思えます。
そして新築一戸建ての着工戸数を表す「分譲戸建」は1万1983戸で前年同月比+11.3%と12ケ月連続の前年プラスとなり、ここ1年での最大戸数となりました。
1万1000戸超えは東日本大震災以降で最大となっています。それも6月以降で3ケ月連続です。前年比も大きく上回り消費増税の駆け込み需要がまだまだ出ています。ただ足元の契約はすでにピークを過ぎており、少し多すぎるとこもあります。