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8月の労働需給は2.1%の不足となっている。特に鉄筋工は7.7%不足。

投稿日:2013年9月26日

国土交通省が建設労働需給調査結果の8月分を発表しました。全国の8職種の過不足率は2.1%となり7月の1.5%から0.6%悪化しました。

全国の8職種の過不足率は2.1%不足となり7月の1.5%から0.6%悪化したのですが、この2.1%の不足は23年8月以来の2年振りです。23年8期は東日本大震災の復興で職人が東北に集められてために不足したのですが、それが今年の3月には0.3%までに回復していたのですが5月以降に不足率が悪くなってきていました。

特に鉄筋工(土木)の不足率が7.7%とかなりの不足となっています。7月が3.7%あったので急な悪化となっています。東日本大震災の復興工事に加えて、景気回復による建設工事の増加などによるものです。

地域別にみると一番不足しているのが、九州の6.8%で次に中部4.7%となっていて、東北は0.9%と低い数字となっています。これは、東北へは優先的に職人を手配するために不足率は低くなっていますが、九州などは元々職人の数が少ないところに工事が増えたのですが、他の地域からの短期的な応援は東北に回り、長期的なものは仕事の多い大都市圏周辺で仕事をするために、急に仕事が増えても職人の数は早々に増えるものではないのです。

そのために今後の見通しは「確保は困難」というものが29.4%と前年同月の19.6%から10%も増えています。その中でも鉄筋工(土木)の新規募集過不足は24.7%と高くなっています。さらにとび工も13.4%と過不足率が高くなってきています。

このままでは消費税の引き渡し期限に影響が出るケースもあると見込まれます。

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