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8月の首都圏のマンションは契約好調。新規販売は前月より減り、在庫が減った。

投稿日:2013年9月19日

不動産経済研究所が発表した8月の首都圏の分譲マンションは新規販売が4145戸で前年同月比+53.3%・前月比▼21.9%と8月としては前年を大きく上回りましたが7月よりは少ない戸数となりました。価格は平均4796万円で前年同月比+0.5%・前月比▼6.5%と前年より高くなりましたが7月より下がりました。

8月の新築一戸建て分譲の新規販売戸数が7359戸ですから分譲マンションの新規販売戸数は一戸建ての約半分となっています。ただ価格は新築一戸建て分譲の新規販売平均価格が3709万円ですので、分譲マンションは+1000万円高くなっています。

これは分譲マンションが東京での販売が全体の48.8%と半分を占めるのに対して新築一戸建て分譲は約33%ですので、土地の高い東京都の販売が少ないために平均販売価格が低くなっているのです。巷に言われる「都心マンション、郊外一戸建て」の棲み分けがされているためです。

なお東京都の8月の販売平均は5709万円で前年同月比+11.9%アップしています。ただ神奈川県は4028万円で前年同月比20.1%のダウンとなりました。やはり東京都はタワーマンションが多くて単価も高くなっていますが、その他の県は郊外物件もあるために価格がこなれています。

また一戸建てとマンションの価格差で言えば、マンションは東京都内が多い上に駅徒歩5分以内が多くなっているため価格が高くなっていて、同じ条件で一戸建てを集計すると同じ価格帯になります。

なお8月末の販売在庫は4727戸で減ってきています。ただ、これは大手不動産業者のみの集計のため、中堅の郊外物件は含まれませんので、それを推計して合計すると約8000戸くらいと推計されます。また、これは販売可能戸数全てではなくてマンション特有の「期分け販売」という細切れ販売であるために、販売可能戸数としては販売中戸数の2倍以上はあると推計されていて、8月末では1万5000戸以上の販売在庫と推計されます。

ただ新築一戸建ての8月末の販売戸数が約3万戸ですから、マンションの在庫が少なくなっているのは確かです。契約好調であるために在庫が減ってきています。

契約戸数が3378戸とされていますが、これも大手のみの集計で中堅等を含めると6000戸前後と推計されます。ですので契約率は6000戸÷1万5000戸ですので40%以下と推計されます。新築一戸建ての7月の契約率が24.7%ですのでマンションの方が高くて、契約好調であると言えます。

 

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