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8月の景気ウォッチャーは5ケ月連続でマイナス。水準はすでに50ポイント割れで不景気を表している。

投稿日:2013年9月10日

内閣府が街角目線での景気動向を探る「景気ウォッチャー」の平成25年8月が発表されました。全国の「景気の現状判断DI」は51.2で前月より▼1.1ポイント下がり5ケ月連続での下げとなりました。ただ50ポイントは上まわっていて、景気は良いと感じていますが、少し下がりつつあるということになりました。

景気ウォッチャーの昨年8月は43.5ポイントで下降しつつある中にあり、10月に39.0ポイントをつけて底となりました。ユーロ危機による円高での輸出の停滞と中国背中区問題による輸出布団が加わり景気が悪くなってしました。

それがアベノミクスにより12月に45.8ポイントに回復して、平成25年2月には50ポイントを超えました。そして3月には57.3ポイントまで上げてピークとなりました。

その後は少しづづ下げていて8月には51.2ポイントまで下がりました。

内容をみると一番下げたのが「飲食関連」で3月に58.6ポイントであったのが8月には45.9ポイントまで落ちました。客単価が落ちていたり、猛暑で来店客が減るなどの声が出ています。その他などでも家計消費関連は落ちいてて8月は49.3ポイントと50ポイントを下回りました。

ただ企業動向は依然として好調で53.3ポイントと50ポイントを上回っています。やはり今回の景気の特徴ともいえる「企業が好調だが個人が後回しになっている。特に高所得層はいいが低所得層が不景気」が表されています。

地域別にみると、沖縄が60.4と絶好調になっています。前月よりも7.4ポイントも上げています。台湾や東南アジアからの観光客が増えているのと台風が無くて観光が順調であることがあり、それらが飲食や小売りなどにも波及しています。

そして最低が南関東で47.9ポイントと50ポイントを割り景気が悪くなっています。猛暑のせいかスーパーなどの来店客が減っているのと客単価も下がっています。それとお盆がとりかたによって長期の休みになるために工場の稼働を下げているところが多かったということもあります。

さらに現在の景気の水準を聞いている「景気の現状水準判断DIの南関東」は46.3ポイントとなり3ケ月連続で50ポイント割れとなっています。

3月が51.1ポイントでピークとなりそれから5ケ月連続で下げているうえに、6月以降は50ポイント割れとなっていて景気が悪いとなっています。

所定内給与が上がらないためにボーナスは増えても生活水準を上げるわけにはいかず、逆に電気代・ガソリン代の高騰により、食品などで切り詰めるなど生活水準自身は少し下げている状態です。

そして北関東は41.8ポイントまで下げて全国最低となっています。製造業などにおいて電気代の上昇に加えて燃料費などの上昇でコストが上がってきていて、受注数はあるのたが価格に転嫁できないために利益が厳しくなっている状態です。アベノミクスは円安による輸出増加で受注量の増大はあるのですが、同時に円安による燃料費の高騰を招いていて「売上増・利益減」となっていて体力勝負の局面に入ってきています。

 

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