投稿日:2013年6月11日
一般庶民の街角感覚で景気動向を探る「景気ウォッチャー」の5月が発表になりましたが、全国の現状判断DIは55.7ポイントとなり前月から▼0.8ポイント下がり、2ケ月連続でマイナスとなりました。
この「景気ウォッチャー」は全国の地域の人々の肌感覚で景色をどう感じるかを指数化してもので、政府や日銀がよく発表する景気動向とは趣が違います。ただ、その結果は普通の人の感覚だけに、景気の方向性を政府統計よりリアルに表しているといえます。特に「現状判断DI」は今現在の感覚なので、各種統計の中で一番早く一般世論を知ることができる指標です。
その5月の下落ですが、家計動向関連の全業種で下落しましたが、一番の下落は「飲食関連」で前月から▼6.4ポイント下げて53.1ポイントに下がりました。ゴールデンウィークは天候が良くて動きが良かったのですが、その後は低迷しているのと、原価が上がっているのですが販売価格は下降気味のためです。
ただ、全体の中で企業動向の製造業が唯一プラス0.6ポイント上がりました。円安により輸出関連の業績回復が増えているためです。
ただ企業の業績が回復しているのに、個人消費には回っていないという構造が、この指標でよく見てとれます。
そして地域的には、一番下げたのが東海で前月から▼2.6ポイント下げました。また四国も▼2.4ポイント下げました。ただ、まだ全ての地域で50ポイントを超えて、景気は上向きであるということです。
ただ、景気の方向性でなく、現在の水準をどう思うかという「景気の現状水準判断DI」というものでは、50を超えたのは7地域で、下回ったのが4地域あります。
最高が近畿の54.3ポイントで、最低が四国の45.1ポイントです。東北が前月の51.1ポイントから50を割り49.0ポイントに下がりました。
その中で南関東は前月より下がり50.3ポイントになりました。
昨年がほとんど50ポイントを割り、40ポイントも割るという景気低迷が続いていましたが、平成25年3月に51.1ポイントと50を超えて景気が良くなったとなりました。
それが4月にやや下がり、5月にはさらに下がりました。
宝飾品やクルーズ旅行など富裕層を対象とするものは売れているようですが、一般庶民は賃金が上がっておらず、景気マインドのみがプラスとなり消費意欲が高まり、ゴールデンウィークなど盛り上がったのですが、株式相場が乱高下して、金利が上がると、「バブルの夢」から覚めて堅実に戻りつつあるということです。