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住宅着工の平成25年4月は消費税駆け込みが発生している。

投稿日:2013年5月31日

新設住宅着工統計の平成25年4月分が国土交通省より発表されました。

合計戸数は7万7894戸で前年同月比+5.8%と増えました。

持家が前年同月比+17.5%と大きく増えたのが一番の要因です。消費増税の駆け込みが押し上げました。

次いで分譲戸建が前年同月比+15.4%と増えたように見えますが、11ケ月連続で1万戸台となっていて、過去一年の月平均は1万490戸なためここ最近まの傾向であると言えます。

むしろマンションが前年同月比で▼22%と悪く見えますが、過去一年の月平均よりも+6.9%増えていて好調な着工となっています。

また貸家も前年同月比で+7.8%で増えました。こちらも消費増税前の駆け込みが発生しています。

その持家ですが、過去の4月の実績をみてみると

平成18年4月は3万1648戸と多く、平成19年と平成20年は2万7000戸以上と多かったのですが、平成21年以降は2万3000戸前後に減りました。

平成21年から平成24年までの平均は2万3540戸となっています。

 

そこに平成25年4月は2万8357戸ですので約5000戸は多いと言えます。これが消費増税の駆け込み分となります。

 

また毎月の月別の動きを平成21年以降でみてみると

 

持家の月別の着工戸数はほぼ同じ動きとなっています。大きなイレギュラーは平成23年度の7月・8月ですがここは「エコポイントの申請期限」と「フラット35S1%優遇の申請期限」が重なったものです。

ところが今年の4月だけ特異な動きとなっています。これからも消費増税の駆け込みであることが見てとれます。

この動きは来年3月引渡しのための着工期限てとなる9月まで続くものと思えます。ただ明らかにイレギュラーな動きのために、その反動減が必ずきます。

平成23年度の7月・8月が駆け込みで増えた後は4ケ月連続で大きく前年比を割りました。7月8月で前年より7000戸増えたのですが、9月から12月までで前年同期より▼9000戸減りました。

ということは今年4月から9月までで前年同月より1万戸増えたとしたら、それ以上の戸数が減ることになります。

となると昨年4月から9月が16万1247戸でしたので、1万戸増えると17万戸となります。そして10月から3月が15万5285戸でしたので1万2000戸減るとすると14万戸となります。これだけ上半期と下半期の戸数が大きく変わることになってしまいます。

建築というのは職人によって行われるので注文が増えたから増産するというような工場生産のようにはいきません。そうかといって工期を伸ばす訳にはいきません。となると職人が頑張るしかないのですが、ただでさえ職人不足と言われているのにこの着工の山谷ですからどこから無理が生ずることになります。また、部資材のコストが上がっていますが、それが発注が増えるわけですから高値安定になってしまいます。また、下半期に発注が途切れるのが目に見えているので、忙しい時期に利益をより多く確保しようとするのは仕方ありません。

このように駆け込みそして反動というのはあまり良いことではありません。過去その反省があったはずですが、またぞろ今年おきてしまいます。

「歴史に学ぶ」のは難しいようです。

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