投稿日:2013年5月29日
東京都が平成25年4月の人口の動きを発表しました。依然として人口増加は続いて、3万4489人が1ケ月で増えました。他県からの流入が7万人という大きな数であることが一番です。ただ死亡者は出生人数より多くて、自然動態ではマイナスとなっていて、転入頼りという他県の「生き血を吸う」ような構造です。人口総数が1362万人いて出生数がわずか9025人ですから出生率は0.06%という低さです。横浜市のように「保育所待機児童ゼロ」というような出生増加対策の強化をすべきでしょう。
平成25年4月の東京都の人口増減を行政別にみると
一番増えたのが世田谷区です。流入が5177人と一番多かったのが要因です。また出生数も658人と東京都で一番です。日本を代表する住宅地としての面目躍如というところです。
二番目が新宿区になりました。交通利便性の良さと商業の良さが受けて流入が2556人います。ただ、その良さの割には少ないとも言えます。土地が高いために住宅としては「小さく狭いが高い」ということになってしまうためです。そのためにショファミリー層は少なくて、単身などが多くなっています。だから出生数が194人と主要区の中では最低となっています。
三位は江東区となっています。新築マンションへの入居者による流入が増えています。ただこれもファミリー層が少ないために出生数が少ないです。
その出生数が多いのが練馬区と江戸川区です。江戸川区は子育てにいい区として有名です。保育所の数もそうですが、何より親水公園の多さとキレイさがいいです。ただ戸建が液状化不安などでさけられているため、流入が震災前よりは少なくなっています。
その中で転入を増やしているのが大田区です。ここは湾岸エリアもあるのですが、山王から久我原を経て田園調布にいたる高級住宅街があります。ここは標高も高くて都内の中では比較的に地盤が強いところです。その辺への需要の高まりがあります。
そして特徴的なのが府中市です。23区を差し置いて8位に食い込みました。流入人数は1858人と23区の平均2209人よりも少ないのですが、流出の少なさがあげられます。なんと804人となっていて23区の平均1427人の半分です。自然が豊富で、交通利便性の良さもありますが、何より教育施設の豊富さや行政の熱心さが評価されています。住んでいる人がそのまま住み続けたいという希望者が東京でナンバーワンなのがうなづけます。また死亡者も167人と23区平均の277人の4割少ないという優秀さです。自然が豊かで住みやすいことが長生きの秘訣なのでしょうか。
このように府中市は転入に頼のではなく、転出が少ない・死亡が少ないために人口が増加するという行政の「優等生」です。
東京都に流入が多いのは、天皇陛下のいる首都として、世界的な金融都市として、大都市でありながら水と空気が良くて犯罪が少ない貴重な都市として、当たり前ですが、府中市のように行政努力で「良い街」を作っての人口増加と胸をはれるようになってほしいものです。
まずは「保育所待機児童ゼロ」を行ってもらいたいです。