投稿日:2013年5月28日
財務省が「平成24年末の対外資産負債残高」を発表しました。対外資産は円安により増えて、22年連続で世界最大を維持しました。
■対外資産 661兆9020億円(前年末比 +80兆3930億円 : +13.8%)
平成24年末ですから3月末現在の対外資産は661兆9020億円で前年末比で+80兆3930億円(+13.8%)増えました。「居住者が保有する対外資産の評価替え等による減少 (▲0.9兆円) があったものの、外貨建て資産の為替相場変動に伴う円評価額の増加(+49.9兆円)や居住者による対外資産の取得超(+31.4兆円)により、対外資産残高は4年連続で増加した。」とのことです。つまり、円安で増えたということです。
■対外負債 365兆5,880億円(前年末比 +49兆5,050億円 : +15.7%)
こちらも増えました。「非居住者による本邦資産の取得超(+26.8兆円)や非居住者に保有されている本邦証券の価格上昇に伴う評価替え等 (+11.4兆円)及び外貨建て負債の為替相場変動に伴う円評価額の増加(+11.2兆円)により、対外負債残高は3年連続で増加した。」つまりこれも円安により増えたということです。
■対外純資産残高 296兆3,150億円(前年末比+30兆8,880億円 : +11.6%)
円安により、対外資産も対外負債も増えましたが、対外資産の方が額が多いために増えたということです。
■主要国の対外資産残高で世界最大を22年連続を維持した。
もともと日本が世界最大の債権国であるために、それが増えたのですから買い最大を維持しました。
二位の中国が150兆円ですから倍近い開きとなりダントツトップです。これは元高が続いていますのでその分資産が目減りしています。
三位のドイツも121兆円にとどまっています。
そしいて世界先進主要国では後はロシアのみで、資産残高プラスは日本・ドイツ・ロシアの3国のみとなっています。
残りの先進主要国は債務国となっています。特ににアメリカなどは▼382兆円という巨額の債権国となっていて、主軸通貨とかGDP世界一や最近は資源・食糧輸出国という事が無ければ、「双子の赤字」で国債格付けが下がれば、財政破たんしてもおかしくは無いのです。
日本の対外資産の主たるものはアメリカ国債で100兆円も持っています。この価格が暴落したら日本の資産は大きく目減りしてしまいます。せっかく「乾いたぞうきんさらに絞る」というような生産努力をした自動車を輸出して稼いだお金が、アメリカの金融に消えてしまうこともあるのです。リーマンショックの再現が無いとはいえません。
次に保有が多いのがユーロの債券です。35兆円保有しています。これはドイツが世界3位の債券国で、現在では世界でトップクラスの経済の安定した国ですからいいのですが、ギリシャやイタリアという財政危機国を抱えているだけに価格の下落はありうることでする
残る世界先進国で債権国で経済が安定しているのはロシアのみです。ところが、ここの債権の保有はわずか5兆円です。今後天然ガスの安定供給や北方領土返還の話しも進んでいるなど、良い関係であるのと、ろしあは何と言っても資源輸出国ですから経済が安定しています。ここの債権をもっと増やして、リスク保全をすべきです。