投稿日:2013年3月14日
企業物価指数の2月速報が日銀より発表になりましたが、「国内企業物価」は前月比で+0.4%の上昇となりました。1月が+0.2%ですのでやや上がったということになります。
輸出物価が契約通貨ベースで+0.4%で、輸入物価が+0.6%となっています。やはり円安の影響で輸入品がやや値上がりしています。特に円ベースの輸入物価の前年同月比は+13.2%と大きく上昇しました。これは上がり過ぎといえるかもしれません。
品目別に見てみると
国内企業物価にいては石油製品が寄与度0.25%と大きなウェイトとなっています。その次が非鉄金属の0.07%ですから、2月の企業物価上昇は石油が押し上げたといっていいでしょう。これはただ単に海外へ流出するだけのお金なので、悪いインフレといっていいでしょう。
輸入物価の上昇寄与度においても石油が0.48%なので、物価上昇は石油によって上がっているのであって「アベノミクス」の成果ではないし、もしそうだとすると「国内のデフレは続くが石油代金海外流出インフレという悪いインフレが起きる」ということになります。
商品毎の指数(2010年を100とする)をみても、100を多く超えているのは石油124.9でけです。次が非鉄金属の107.6ですから石油の突出した値上がりが顕著です。また石油値上がりの影響で電気・ガス・水道料金が113.6と値上がりしています。
逆に「情報通信機器」などは76.6と2010年平均より23.4%も値下がりしています。
このままでいくと、インフレ目標2%は達成するかもしれませんが、それは石油及び関連商品によるもので、貿易赤字の定着という「富の流出」を犠牲にしものとなります。これでは日本の貯金を食いつぶしているだけです。