投稿日:2013年3月1日
住宅着工統計の平成25年1月分が国土交通省より発表されました。
全体戸数は6万9289戸で前年比+5.0%と増えましたが、年換算は86.3万戸と予測の範囲内となりました。
全体は前年比+5.0%で業態別にみてもほとんどがプラスとなりました。
特に、戸建分譲が前年比+10.1%と2ケタの伸びをみせて、持家も+8.6%と伸びました。
その中で唯一マンションが前年割れとなりました。
■全体戸数としては季節指数の範囲内で増えてはいない。
全体の戸数は6万9829戸で前年比+5.0と増えていますが、例年の月別の動きの中といえます。
平成24年度の月別の動きをみると、平成23年度の月別の動きに近いものがありました。
4月から8月までは平成23年度の月別に+4000戸くらいで推移しまた。これは東北復興需要です。
そして10月に大きく増えましたが、これは貸家の消費税駆け込み着工です。貸家の3階建て以上は建築に1年近くかかるので消費税前に竣工引渡しするためには平成24年10月くらいが期限近くとなったためです。
そして12月と1月はほぼ平成23年度と同じ戸数となりました。東北復興もひと段落して、貸家の消費税駆け込み着工もひと段落したためです。そして持家や戸建分譲の消費税駆け込み着工が少し入りましたが、まだ本格的ではありませんでした。ですので、平成25年1月の6万9829戸は季節指数の範囲内と言えて、伸びているとはいえません。
■新築一戸建て分譲は1万561戸で前年比+10.1%。少し駆け込みがあった。
新築一戸建て分譲住宅の着工は1万561戸で前年比+10.1%と増えましたが、8ケ月連続で1万戸超となっていて、「1万戸相場」の中と言える。
この「1万戸相場」は、分譲用の土地取得は前年実績+5%くらいで各企業とも進めていて、その買った土地に建築確認申請を順次作成・提出しているので、契約の動向とは関係なく、たんたんと着工しているということです。
それと、新築一戸建て分譲においてのボトルネックは基礎になりますが、その業者は東北復興需要に行っているために不足気味となっていて、この施工キャパが1万個前後であるともいえます。
■年換算は86.3万戸。
年換算は86.3万戸で前月よりは悪くなつています。
平成24年1月以降の年換算はほぼ86万戸前後で推移しています。
それが10月は貸家の駆け込み着工があったために97.8万戸と大幅に増えましたが、その後は下落して、再び86万戸に戻りました。
この86万戸というのが、現在の住宅業界の姿と言えます。そのため平成25年1月の年換算86万戸は現状の素直な数字であるといえます。
そのため平成24年度の年間の着工戸数は86万戸+消費税駆け込み着工となり89万戸前後で落ち着くとみられます。