投稿日:2012年11月2日
あしなが育英会に高校進学奨学金を申請して母子家庭の平均所得が112万円であったそうで、調査開始した1998年以来最低となったのみならず、1998年の平均200年の半分近くまで落ち込んでしまっている現状が浮き彫りになりました。
これは、病気や災害・自殺などで親をなくした母子家庭が高校進学するための奨学金をあしなが育英会に申請した母子家庭の平均所得を調査してたものですが、112万円というのはあまりにも少なすぎて、進学に直接かかる費用だけでなく塾に通うとか参考書を買うといった費用が不足して、一般の家庭との格差が生じて子供の教育そのものにも大きな影響が出ている状況があります。
今回の調査数字は2010年のもので、リーマンショック後の企業の倒産や経営悪化などにより収入が減ったり、職を失った母親が多いとみられます。また2012年の9月以降は景気が悪化しているので、足元はさらに下がっているのでは思います。
いまの社会は、女性が結婚・出産・子育てでいったん会社を辞めると、再度働きだしても正社員での雇用機会は少なく、以前の給与水準に戻すことは難しく、ほとんどが非正規雇用になっています。そこに収入源である父親がいなくなると、収入におおきな問題が生じます。
東大にに遊学子供の親の世帯収入が高いのは有名な話しですが、現在の受験環境は、いいところに受かるためには塾や予備校に通わなければならず、どうしても教育費がかかります。そこで、進学したくても親の収入がないために諦めざるを得ないというのは、少子化の日本において、貴重な人材を失うことになります。
母子家庭の子供に教育の均等機会を確保するために、直接費用だけでなく、塾などの間接費用も含んだ、多額の奨学資金を簡単な手続きで行える仕組みの構築が求められています。
これこそ日本の成長戦略にかなうと思うのですが。