投稿日:2012年8月30日
アメリカの住宅価格の動向を示す、「ケースシラー住宅価格指数」の2012年6月がS&Pより発表されました。
2012年6月は142.21となり、前月の138.97からは3.24ポイント上がりました。これで4月から3ケ月連続で上がり、2011年10月以来の140ポイント復活です。
リーマンショックの後は上下を繰り返しながら下降を続けてきましたが、今年の3月に一番安くなりました。
それから4ケ月連続で上昇しています。それだけを見ると、底打ちしたように見えます。
ただ長期的にみると、142という水準自体がまだまだ低いものといえます。
ケースシラーは2000年の1月を100として、そこからの価格の上下の推移を負ったものですが、ピークは2006年7月の206ポイントになります。
そして2007年の後半からわずか1年あまりで急落し150ポイントを割り込み、リーマンショックを引き起こしました。
その後は150ポイント前後で推移しており、今回の上昇も、そのボックス圏から抜け出てはいないために、本格的上昇になったとはいいきれません。
それは、都市別の指数をみてもわかります
ワシントンやロサンゼルスやニューヨークなどの大都市は、すでに150ポイントを超えて回復しているとも言えます。
ただ、デトロイト、アトランタなどは100を切り、依然として低迷しています。
やはり、その都市を支える産業なり収入源がどうなっているかにより、人口流入があるかないかにより、住宅需要が変わります。
金融やアップルに代表されるITなどは回復以上の繁栄を謳歌していますが、ユーロ危機の影響を受けている輸出産業は苦しい状況です。
ですので、ユーロ危機が収まらないと、本格的な上昇は無いと考えます。