長期金利は史上最低に。住宅ローンは変動が良い。
投稿日:2012年7月19日
長期金利が史上最低となっています。現在の長期プライムレートが1.25%ですが、長期金利としては、これ以下は考えずらい数字となっています。
1996年からの長期プライムの推移をみると、過去最高は9.9%で、2005年頃は2%前後で安定していましたから、現在の水準は異常と言わざるを得ません。

1970年代は高度成長期の旺盛な資金需要に裏づけられて、9%台で推移して、1975年には9.9%と最高金利となっていました。
そして、高度成長が終わり1980年代に入ると下落をして5%台まで落ちました。
ただ、経済成長率の安定と同じ動きであるので、「良い下落」でありました。
1990年にはバブルとなり、長期金利は再び8.9%と急騰しました。
バブルという異常事態であったために、市場を冷やすためとインフレ抑制のためとはいえ、あまり良い上昇ではありませんでした。特にこの時は量的規制も加わりました。
そのバブルが崩壊させられて、長期金利も5%以下に戻りました。
そして1990年台になり「失われた10年」を通じて下降しました。
気分も新たに迎えた2000年は2.2%で始まりました。
この2000年台は1.5%から2%の間で推移していて、低位安定であったといえます。
これは、日銀の公定歩合のゼロ政策が要因ですが、企業の金融調達手段の変化と工場の海外移転による資金需要の減退も要因のひとつで、背景には日本の経済成長率の低迷があります。
そこにリーマンショックがきて金融信用パニックとなり、長期金利は1.5%を割るようになりました。経済成長もマイナス転落するなど不安定な動きとなり、円高の進行など日本経済にとってツライ状況でありました。
では、今後はどうなるかと言えば
①公定歩合は内需活性化のため大きく上げることは考えずらい。
②工場の海外移転は進行しているので資金需要は縮小の方向性
③経済成長率は目標2%であるが、達成は簡単ではない
④インフレ目標も2%であるが、これは難しい
⑤国債の発行高は市場最大となり、減る見込みが薄い
⑥原発停止による原油の輸入拡大が続くと経常収支が赤字となる
ということを考えると
「5年以内の短期的には2%を大きく超えることは考えずらい」
といえます。
混乱要因は、原油価格急騰による経常収支の赤字、そして物価の高騰、インフレ率の高騰、金利の上昇、国内産業の低迷という「悪いインフレ」がおきることです。その確率は高いとは言えませんが、ゼロとは言えないと思います。
結果としては、現在の住宅ローンは変動金利が良いと思いますが、原油の価格と輸入量の動きを注視して、インフレになるようであれば、長期固定に切り替えるのが良いと思います。