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新築一戸建ての良い点と悪い点。

投稿日:2013年10月29日

新築一戸建ての良い点と悪い点について、新築一戸建ての入居者の満足度アンケートによる満足度の高いものと低いものの項目からみてみます。

新築一戸建ての入居者に聞いた「満足度」の高いものは

一番は「キッチン」で満足度82%です。

まず2550mmのカウンターキッチンはとても使いやすく、どこのメーカーのものも高い品質となっています。天版が大理石のものもありますが、一般的な大理石調のもので十分に見栄えがいいし、むしろ傷がつきずらいなど使い勝手がいいいです。扉にしても高いものはこった木質ですが、掃除のしやすさから考えると普通のもので十分です。色もいろいろ選べるのでむしろ木質よりも華やかで明るい場合があります。そして対面キッチンですと、炊事をしながら子供の様子を見れたり、会話したりできるのでいいです。とにかく、昔のキッチンは必ず窓の方を向いていて「一人さみしく炊事する」感じがあったのが、対面キッチンだと家族とコミュニケーションしながら炊事できるので楽しく炊事できることが喜ばれています。またテレビを家族と一緒にみながらできたりして良いのです。このキッチンは賃貸住宅にはほとんど無いために新築一戸建てになると満足度が高くなるのです。

二番目はリビングで76%です。

現在の新築一戸建てはほとんどが11帖以上のリビングになっています。この広さは賃貸住宅にはほとんどありません。ソファーを置いてテレビを置くリビングがテレビのドラマなどで良く見る光景ですが、これが一種にあこがれでもあり、「持家」のシンボル的なものでもあります。できれば15帖以上あると余裕の広さですが郊外型でないと難しいです。また、リビング階段だと「頭の良くなる子供が育つ家」の条件の一つを満たすことになります。これは、子供が帰ってきて玄関から自室に入るときに必ずリビングを通り、親と「ただいま」「おかえり」という会話をすることから家族のコミュニケーションが促進されて、宿題をしたり予習復習をしたりする「良い生活習慣」が身につきやすいためです。

三番目はお風呂です。

新築一戸建てのば場合はほとんどが一坪タイプのシステムバスになっています。これもメーカーが違っても品質に差はなく、快適な設備です。まず浴槽が足を伸ばせて入れるのがいいです。これも賃貸住宅ではほとんど無い設備です。そして、洗い場が広くて子供と入れるくらいのスペースもあります。さらに、新築一戸建ての場合は窓があるものが多いのですが、マンションは無い場合が多いので新築一戸建ての優位点でもあります。窓があると、まず明るいということがあるのと、閉塞感が無くて解放感があります。それと外の空気が入るので、湿気や空気がこもることは無くて、いつも爽やかです。乾燥機などついていますが、やはり自然の風が一番です。

逆に新築一戸建ての悪いところはどんなところでしょうか?

新築一戸建ての入居者での満足度の低いものは

一番は「遮音性」で43%ですから、満足度一番の半分と低いです。

これは品質問題というより、木造一戸建ての場合は構造的なものでほとんど全てにあてはまります。2階でジャンプした時の「ドン」というような重量音は木の構造材を伝わってしまうために、ほとんどの木造一戸建てではどうしても伝わってしまいます。賃貸住宅でのクレームの一番がこの「音」ですが、これも仕方無いといえます。賃貸から新築一戸建てを買った人の声で「子供が遊んでも他人に迷惑かけないから」という意見が良くありますが、その意味では家の中では音が伝わりますが、外に迷惑かけないということからすると、良い点でもあります。一番気になるのは防音対策のされている賃貸マンション住んでいた人が気になるということです。この人達はそういうものだという知識を持たなければならないでしょう。ただ他人に迷惑がかかるわけではないので、生活をしているうちに慣れてくるともいえます。

二番は断熱性です。

最近は「低炭素法認定住宅」というものがあり、これは壁・床・天井の断熱や窓やサッシの断熱性が高くなっています。次が「次世代省エネルギー仕様」というものですが、これは2000年以降の建物で採用されているものがあるばあいがあります。そして「フラット35S仕様」もしくは「エコポイント対象住宅」仕様などがありますが、これはエコポイントがついていた住宅は全てとなっています。そしてこれら以外の住宅の場合が「断熱性」で満足度が低いと言えます。特に分譲仕様の賃貸マンションに入居していた人は断熱性が良いので、不満を感じます。ですので、これは仕様によると言えます。また建築年によるとも言えて、新しいものほど良くなっているといえます。

三番目は収納です。

これは建物面積の大きさに影響されると言えます。一番良いのは、居室全てにウォークインクローゼットがあって、リビングには掃除機がしまえる収納があり、玄関はブーツがしまえる縦長の収納があり、キッチンには缶詰や水やコメなどがしまえる収納庫スペースがあるいいです。建物が95㎡以下であると居室には90センチの収納しかなく、リビングにも収納が無く、玄関収納も小さいものしか無い場合があります。これの場合の満足度は確かに低くなります。建物の大きさと収納のあるなしは建物コストに影響されます。そのため比較的に販売価格が高いものは収納が多いといえます。また郊外型など建物が100㎡以上になると収納は増えてくるといえて、都会型の3階建ての95㎡以下ですと収納の満足度は低くなります。ある意味で立地とのバーターともいえるかもしれません。

このように新築一戸建てならではの良さの一番はキッチンとお風呂といえます。逆に悪い点は「収納」ですが、これは立地とのバーターで仕方無いかもしれません。

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